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サウスの現在を探る

第1回 長谷川コーチ編

サウスユーベがどんなチームなのか、何を目指しているのかを深く知っていただくために、 サウスユーベに関わる人達にインタビューをしていく企画です。

その第一回は、NPOサウスユーベFCの理事としてだけでなく、D級ライセンスを取得され指導者として 活動を始めた長谷川コーチに、サウスユーベについてお聞きします。


―― 長谷川コーチは、小学生でサッカーを始められ、高校では全国大会に出場するほどのキャリアをお持ちですが、 自分の子供の頃と比べて今の子供達をどう感じていますか?

長谷川コーチ

サウスの子供達に限らず、スキルに関しては圧倒的に今の子供達の方がレベルが高いですよね! ましてやサウスのように個人技など教えてくれる指導者がいませんでしたから。

あとはサッカー自体の認知度が低くかったですから、日本代表の試合も今みたいにテレビでやってませんし、ましてや世界のサッカーを見る機会なんて 皆無に近い状況でした。

ただ前にボールを蹴るだけでしたね!
練習場は決まってないし、ほとんどが畑の隣の空地でゴール自体ないし…
イメージも何も無かったですね。


―― 確かに昔はサッカーってマイナーでしたよね。でも今はJリーグはあるし、海外サッカーもいろんなリーグをテレビで見ることができます。

でもフィジカル・メンタルに関しては昔の方が高い気がします。 フィジカルは今の子供達に比べて外で遊ぶ機会が圧倒的に多かったですから、 必ずしもサッカーに必要なフィジカルではないですが、自然と身に付いていた感じがします。

―― そうですよね、もう30年以上も前の話ですが(笑)

メンタルに関しては、自分が負けず嫌いな性格もありますが、対戦相手以上にチームメイトに負けることが嫌でしたねー。 昔はみんなが俺も俺もっていう小僧が多かった気がします。 TVゲームやカードゲームで負けると異常に悔しがるのに、サッカーだと何故悔しくないのって感じる時がありますね!

―― その点については、最近の監督のブログでも触れられていますね。 さて、そんないまどきの子供達に対してですが、サウスの特徴はどんなものと感じていますか?

サッカーには少しのセオリーはありますが、子供達の年代ではチームでの約束事は最小限で良いと思っています。 子供の自由な発想で我々観ている者を楽しませ魅了する、それ以上に自分が楽しんでプレーしている(遊び心のあるプレー)を 表現出来るサッカープレイヤーの原石を育てあげるようとするチームであり、集団の集まり。

ポジションに子供をあてはめるのではなく子供にポジションをあてはめ、ポリバレント(多機能な)プレイヤーを育てるチームだと考えています!

―― 確かにサウスは自由な感じがしますよね。

長谷川コーチ

ディフェンスの子にただボールを遠くに蹴らせるや、 ウィングの子にただサイドをえぐらせてセンターリングを揚げさせる事などしか教えないチームが、 未だにたくさん存在するのが悲しいですね。

そんなの大人のエゴであって、子供達の可能性を潰しているとしか言いようがありませんね。



―― サウスの指導方針では、長期的な視野に立って子供達の可能性を伸ばす指導をうたっており、 神津監督は高校年代につなげるための指導をされています。 ―

神津監督の「高校年代につなげるためのサッカー指導」とは、様々なスタイルの高校・クラブチームに行っても揺るぎない技術、 そして自分の考えでプレー出来る判断力を身に付ける子供達の育成ではないかと思います!

―― 高校サッカーに対しては、どんな思いをもたれていますか?

神津監督の考えには、私も共感しています。 どんな高校・クラブチームに行っても技術さえきちんと身に付いていれば、サッカー自体がつまらなくなる事はないと思いますし、 別にユース年代の頂点だけを目指す為にサッカーを続ける必要は全くないと思います。

しかしもっぱら、受け入れる側(高校やクラブチーム)【特に強豪高校】はフィジカル重視で勝利至上主義に徹する子供を 重視している指導者が未だに多く、私が現役時代の25年前とあまり変わっていないと感じています!

現に今年の高校サッカー選手権の決勝戦は、観ている者に感動を与えている感じがしませんでした。 セーフティーにただ蹴るだけのサッカーが、高校日本一になってはこれ以上何も望めません。 言っておきますが、市船が大嫌いだからじゃありませんからね。(長谷川コーチはライバル高のOBです)

大きな話になりますが、この年代の育成【指導者の育成観】が同じ方向に向かっていれば、A代表やU-23がもっと強くなると思います。 この年代の子供達の自由な発想をダメしている指導者が多いからこそ、 その下のジュニアユースや、ジュニアから徹底的に変わっていかなければならないって思っています!

―― 指導者の話になりましたが、ライセンスを取得されて指導者の立場になって、サッカーに対する見方は変わりましたか?

長谷川コーチ

保護者の立場からは、サッカーを観ている時にもビックリするような、また子供達自身が楽しいサッカーをプレーしてくれる事を望んでいます。 また学年が上がれば当然の事ながら、負けたくない気持ち・勝負に拘る事を身に付けさせたいと思います。

最近は指導者として携わらさせて頂く機会が多くなってなおさら、こんなプレー出来たらもっと楽しいはず・子供達自身に自信がつく、 その《きっかけ》となるような事を、ぜひ身に付けさせたいという思いが強くなっています!



―― 現在、低学年の指導をされていますが、どんな印象を持たれていますか?

なかにはハートの強い子も若干いますが…
低学年生全体的に感じている事は、何事にも簡単に諦めてしまう部分があるかな?って思います。

「敵に負けたくない気持ちの前に、同じチームメイトに負けたくない気持ち」
『チームメイトに負けたくない気持ちの前に、自分自身に負けない気持ち』
《その瞬間・瞬間で子供達自身が頑張れたと思える自信》

を身に付けさせたいですね。 根気強く、頑張ります

―― また、どんな指導をしていこうと思われてますか?

『サッカーは楽しいスポーツなんだよ』って事はトコトンこだわって伝えていきたいですねー。
技術的な事は当然と思っています!

―― 最後になりますが、長谷川コーチの理想のサッカー選手とは?

高さがある・スピードがある・フィジカルが強いなど特徴があるにこしたことないですが、

どんな場面でも顔を出す選手!
預けたら何とかしてくれる選手!
どんな状況でも試合をコントロール出来る選手!
自分で試合を楽しんで、遊び心がある選手!

全盛期の小野伸二(清水エスパルス)みたいな選手ですね。

理想的な選手は、やはり…スペイン代表のイニエスタかシャビでしょうか!


長谷川コーチへのインタビューいかがでしたか?
サッカーへの思い、子供達への期待、を熱く語ってくれました。 不定期になりますが、これから数回に渡り、サウスユーベに関わる人たちのお話を通して サウスの現在をお伝えしていきます。ご期待ください。


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